ソフト開発などを手掛けるサイオステクノロジーは、2019/06/20にサブスクリプション型ビジネスの構築を支援する新サービス「SIOS bilink」の提供開始を発表した。
発表段階ではベータ版の位置づけで、第一弾の機能として「リカーリングルールエンジン」を提供。これを利用することで、課金や原価配賦、などの手間のかかる計算が不要になる。その後も「データ/システム連携基盤」、「収益最大化支援」などの提供が予定されており、個々のサブスクリプション事業者の状況に応じて、欲しい機能だけを導入できる。

課金のパターンは標準で以下の4つから選ぶことができる。

(1)毎月同一料金の固定額で利用できるパターン

(2)利用量に応じて従量課金するパターン

(3)利用期間に応じて定額や定率で割引や割増をするパターン

(4)利用量に合わせて段階的に費用が上がるパターン

この4つ以外のパターンについては個別のカスタマイズ対応ができる。

価格は、SaaS版とオンプレミス版ともに月額制で、個別見積もり。最も廉価なパターンで、SaaS版を使った場合に、月額10~20万円程度になるという。
また、実際にビジネスを運用するまでの試験運用では利用料金はかからない。

引用:https://it.impressbm.co.jp/articles/-/18119

─ YODOQの見方───────────────────────────

サブスクビジネスがどんどん拡大されている。例えばラーメン食べ放題、音楽聴き放題、動画見放題、スタディサプリ、Yシャツ配送、生け花、家具レンタルなど。消費者の志向が「所有すること」から「利用すること」に変化してきていることがサブスク化が進む大きな要因になっている。

サブスクビジネスのメリットとデメリット
・事業者のメリット:継続して収入が得られる。固定客が得られる。初期客が入りやすい。データが取りやすい。

・事業者のデメリット:基本的に価格設定が低いので、ある程度のユーザー数がないと成立しない。ユーザを増やすために常にサービス向上を意識しないといけない。

・利用者のメリット:自分が欲しい機能、利用したいサービスをお得に利用できる。初期費用が安い。

・利用者のデメリット:継続的に費用がかかる。解約する際の条件によっては解約金が発生する場合がある。

企業側にとっては固定客が得られたり安定した収入が確保されるメリットもあるが、同様のサービスが増えてくるにしたがい、自社サービスの品質を高めないと、競争に負けてしまい廃れていくサービスも増えていくと考えられる。利用者にいかに「継続して利用したい」と思わせられるかが勝負になってくるのではないかと思う。