健康ポイント制に30万人参加へ 万博控える大阪府

大阪府は健康増進に取り組む府民に抽選で電子マネーなどの特典を与える健康ポイント制度を2019年10月から府内全域で始めます。それに先立ち、今年の1月21日~5月31日には大阪市、門真市、岬町の在住者を対象にモデル実施を行います。
スマートフォンに専用アプリ「アスマイル」をダウンロードするか、専用歩数計(2700円)を購入して参加します。歩数や健康診断への参加、体重・血圧の記入などでポイントを取得でき、1週間で1000ポイント、1カ月で5000ポイント以上たまれば、それぞれ特典の抽選に参加できる仕組みです。18歳以上を対象に30万人の参加を見込んでおり、府によると全国でも最大規模で、2025年国際博覧会「いのち輝く未来社会のデザイン」の大阪開催に向けて健
康寿命を延ばす施策を加速するとのことです。
引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40132830X10C19A1LKA000/

─ YODOQの見方───────────────────────────

総務省・厚生労働省・文部科学省の支援で2014年より実証実験がスタートした健康ポイント制度は市単位で実施していましたが、今回、大阪府が本格的に導入します。スマートフォンアプリ「アスマイル」の名称は「明日」「スマイル」「マイレージ」を連想する造語によるネーミングだそうで、イオンモール、イオンリテール、オムロンヘルスケア、サンスター、NTTドコモ等が協力企業に名を連ねています。将来的には医療費通知やジェネリック医薬品差額通知もアプリを通じて行う予定だそうです。しかし、スマートフォンアプリというツールや特典が電子マネーということで、高齢者には敷居が高いかもしれません。健康ポイントを導入する目的は増大する医療費を少しでも削減するためですが、今すぐというよりは将来を見越しての施策だと言えそうです。現在の高齢者にも利用してもらいやすい方法を検討する余地はありそうですし、医療機関との連携を更に深めて60歳以上の人の肺炎球菌ワクチンの接種や流行する時期のインフルエンザの予防接種もポイント対象にすることで、より直接的な病気の予防ひいては医療費の削減につながるのではないかと思います。

参考:https://www.asmile.pref.osaka.jp/

update : 2019/03/29 | スマートフォン