生鮮食品を保育園にお届け、クックパッドが新サービス

クックパッドは11月21日、生鮮食品を取り扱うECサイト「クックパッドマート」の商品を保育園に配送するサービスを開始した。
保護者が専用アプリで事前に注文した商品を、園内に設置した宅配ボックス「マートステーション」に届ける仕組み。多忙な共働き世帯を支援する狙いで、保護者は子どもを迎えに来た際に商品を受け取れる。注文個数に関わらず送料は無料で、1円から注文可能。対応する保育園は順次拡大する予定で、東京都23区、神奈川県川崎市、横浜市などから募集する。

引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1911/21/news086.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

現在、共働き世帯は1,200万世帯近くあり、夫婦の約2組に1組が共働きと言われています。そんな中、官民関わらず共働き世帯に向けたサービスや商品、需要が大きく拡大しています。

民間の例としては、最近人気のミールキット。
ミールキットとは、すでにカットされた野菜や肉と調味料がセットになっており、焼く・煮るなどのひと手間を加えるだけで料理が出来上がる食材キットで、スーパーの惣菜をそのまま食卓に出すのは罪悪感があるが、最後にひと手間加えることで罪悪感が払しょくできてしまうというすぐれもの。

行政の例としては、保育園や幼稚園が民間の塾や教室と業務提携し、園内で楽器や体操、英会話を学ぶことができる取り組みが増加しています。園内で実施されるので保護者が送り迎えをする必要がなく、子供にとっても園の友達と一緒に参加できるので安心。
また、大阪市では朝ごはんを出してくれる小学校まで登場しました。

共働きには、「夫婦共に仕事を持っている」という意味と「夫婦共に家事をおこなう」という二つの意味があると思います。つまり、純粋に家事に関与する人が増えたのです。

少し前に「イクメン」という言葉が流行りましたが、それはもう時代遅れ。
もう家事も育児も夫婦で分担するのが当たり前の世の中なのです。

恐らく共働き世帯はこれからも増えるでしょうし、それを支援するサービスやツールもどんどん増加するでしょう。
ベビーシッターや家事代行サービスも徐々に市場を拡大しつつありますが、日本では「家事や育児を人に任せるのは良くないことだ」という固定概念がまだまだ根強いのも事実。
逆に言えば、それを取り除けさえすれば、ミールキットのように一気に需要を拡大することができそうです。

今後一層増えていくであろう共働き世帯向けマーケティングに大注目です。

参考:19年は共働き世帯向けのサービスがより本格的に加速する
https://tsenda.jp/?p=6398

update : 2019/11/25 | ネットサービス