KADOKAWA、中学生向け「ネット学園」を20年4月開始

KADOKAWAグループの学校法人角川ドワンゴ学園は2019年10月15日、中学生を対象にした通信教育サービス「N中等部ネットコース」を20年4月に始めると発表した。インターネットを通じた少人数制のグループ学習やプログラミング教育などに注力し、課題解決力や創造性を養う狙い。

N中等部ネットコースは学校教育法が定める中学校ではなく、学生は通っている中学校に在籍したままカリキュラムを受講する必要がある。グループ学習で問題解決に取り組む「探求学習」やプログラミング教育といった独自の教育方針に共感した学生や不登校になった中学生などの受講を想定する。学生の履修状況などは、在籍する中学校の担任らと共有して学生を個別にフォローするという。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51069010X11C19A0000000/

─ YODOQの見方───────────────────────────

文部科学省の調べ(平成29年度)によると、不登校の生徒の割合は、小学校で0.54%、中学校で3.25%、高校で1.51%となっている。つまり、中学校に於いては単純計算でクラスに1人が不登校という高い割合だ。
ネット学園やフリースクールに通う生徒も年々増加しており、その理由は発達障害やいじめ、家庭環境の変化、スポーツや芸能活動など学業以外の活動に専念したいなど、生徒によって抱える事情は様々。時代の流れと共に子供を取り巻く環境も変化していくように、学習の仕方も多様化していくのは自然なことなのだろう。
ネットスクールというと外出することなくネットだけで完結し、同級生や先輩後輩、先生などとの人間関係を築くという経験を積むことができず、その経験の無さが社会に出て働く際にマイナスになるのではとの懸念があるが、郊外学習としてネットだけではなく家から出て行う実習があったり、グループ学習でお互いの意見などを発言する機会を設けたりとの配慮はされている。
今はまだネットスクールに対する批判も多いが、親世代である私たちが子供の可能性を最大限に発揮できる場所や選択肢を否定せず、リアルもネットも上手く活用していく必要がありそうだ。

update : 2019/10/29 | ネットサービス